まず、初めに個人的な見解ですが、「育休の取得を悩んでいるぐらいなら育休を取れ」と伝えたいです。
なぜなら、悩んでいる時点で育休を取らない理由は外的要因になるからです。
ただし、様々な理由で育休を取らない方が良い人・取らなくても良い人がいるとも思っています。
本ブログでは、男性が育休を取ることを強く進めていますが、あえて、育休を取らなくても良い人についても焦点を当てていきたいと思います。
育休取得を悩まれている方が悔いのない答えを出せるように、ご参考いただけると幸いです。
同居や近場のサポートが充実している場合は育休不要?
育休を取得したパパと比較して、四六時中一緒にいられるわけではないため、2人以上のサポートが望ましいと考えます。
多くの場合、ママもしくはパパの両親が該当します。
補助役として兄弟もいれば、なお心強いですね。
特に、定年を迎えて時間に余裕がある両親の場合、喜んで引き受けてくれることもあると思います。
ママも自分の両親であれば、むしろパパよりも安心して育児を任せることができるかもしれません。
逆に、まだ働いている両親の場合、育児を手伝える時間が少なく、ママの負担が多くなりがちです。
また、パパ側の両親に育児を手伝ってもらう場合でも、ママが気を遣ってしまい、むしろワンオペ育児よりストレスが溜まってしまう場合があります。
ママと義両親の関係性にもよりますが、良好な関係を築いていたとしても、子育て方針については合わなくなることが多いです。
親世代の常識と現在の常識が異なることも多く、また現在はインスタやXなどのSNSで子育てに関する情報がたくさん入手できます。
たくさん入手できるが故、なにを重視するかはママあるいはパパの意思決定が第一になります。
その方針に対して、義両親が乗っかってくれれば良いのですが、必ずしもそうとは限らないため、ママがストレスを溜めてしまうこともあります。
ただし、ママが思ったことをしっかり伝えられる場合はこの限りではないです。
育休を“長期休暇”と考えるなら要注意!
育児や家事を目的とせずに育休=長期休暇と考えている方は、取得しない方が良いでしょう。
育休は制度として利用できる長期休暇になり得るものですが、育児・家事を目的としない場合は、夫婦関係が悪化する可能性や家の居心地が悪くなる可能性があります。
「働いていた方がマシ」と思うようになり、ママからそのように言われる可能性もあります。
実際、育休中に何もしないパパに対する不満は多いです。
むしろ、パパのお世話が増えて邪魔と思っているママもいるようです。
会社に迷惑をかけてまでに、家に迷惑を持ち込むようであれば、会社で働いている方が双方メリットがあるのかと思います。
フリーランス・個人事業主の方
そもそもフリーランス・個人事業主には「育休」という概念がないため、取れないことになります。
働くも自由、働かないも自由なので当然といえば当然ですよね。
フリーランス・個人事業主の方は、育児中は時短案件を選ぶ、家事代行を活用するなど、柔軟な工夫をしているケースもあります。
なのでここでは、「フリーランス・自営業になると育休のメリットを享受できなくなる」ということを知ってほしいです。
最近は働き方の多様化によって、若い方でも個人で収益を得られる方法がたくさんあります。
早い年齢でこれらの稼ぎ方にシフトしてしまうと、子供が生まれた時に後悔してしまうかもしれない可能性があります。
育児関連の制度にはお金・働き方の両方で優遇されることが増えてきていますし、今後も確実に増え続けます。
これらは若い方の方がメリットが大きい上に、子供がいる家庭だけが受けられる特権です。のです。
専業にするのか、副業のままにするのか、一度考えてみてください。
最後に
今回はあえて、「育休を取らなくても良い人」に焦点を当ててみました。
外部サービスも充実しているので、お金があれば必ずしも男性が育休を取る必要はないかもしれません。
ですが、男性の育児参加はママへの負担軽減だけが目的ではなく、子供への良い影響が多いことが研究結果として挙げられております。
学習能力・運動能力ともにパパが育児に積極的な家庭の子供の方が、そうでない子供に比べて優秀な結果を収めています。
学習能力:父親が週3回以上、読み聞かせや宿題の手伝いを行った家庭では、国語と算数のテストで平均15%高い点数を記録
参考:米国ノースカロライナ大学調査結果/Cabrera, N. et al. (2016). Father Involvement and Child Academic Outcomes.
運動能力:父親が週に3回以上子どもと運動や遊びを行う家庭では、運動スキルのテストで15%以上高いスコアを記録
参考:カナダのモントリオール大学の研究結果/Paquette, D., et al. (2018). Fathers’ Play and Children’s Physical Development.
また、夫婦ともに育休を過ごすことは様々な側面からも大きなメリットになります。
出産という最高の機会に、家事・育児という新たな挑戦に挑んでみてはいかがでしょうか。